featured image

▼2:6:2の法則:鈴木COO


ご存知の方も多いかと思います。

 

「働きアリの法則」「パレートの法則」「ロングテール」など様々言い方はありますが、
* 上位2割 実績・生産性が高く積極性に優れた優秀なグループ
* 中位6割 上位にも下位にも属さない平均的なグループ
* 下位2割 実績・生産性が低く積極的に行動しないグループ

 

平たく言えば、「優秀な人2割」「普通の人6割」「パッとしない人2割」。
ある集団を構成した場合、自然発生的に2対6対2の内訳になるという法則です。

 

 

着目したいのは下位の2割。

排除したい。排除したらうまく行く。まずこう考えるのは妥当ですよね。
最初100人がいたとします。

 

上位20人 サイコー!!マジ優秀で助かるわ〜。
中位60人 まぁまぁ、生産性は普通だし、まぁいっか。頑張ってね!
下位20人 うわ〜。マジで生産性ないし。。やめて欲しい。。。

 

おし!下位20人は生産性ないし、やめてもらおう!

 

残った80人、しばらくすると

 

上位16人 あれ?数減ってない?
中位48人 あれ、ここも減ってる。
下位16人 あれ????下位いなくなったはずなのに。なぜ!?

 

と変化することをこの法則は説いています。

 

 

おし、また下位の16人は切ろう!

 

そして

上位12人
中位39人
下位12人

 

と、どんどん人がいなくなります。そのうち誰もいなくなります。

 

計算上、残り5人(上位1人-中位3人-下位1人)を切った辺りで
そもそも組織として成立が難しくなりますが、
間違いなく、残ったメンバーは半強制的に「次は自分の番か」と不安に駆られる日々を送ってしまいます。

 

こんな組織が残り続けることは不可能と思います。
ここで発想の転換が必要になります。

 

 

「2-6-2の法則」が絶対不可避なものであるとすれば、
「下位」も「上位」も、その集団において、必要だから存在していると考えることも可能です。

 

そもそも、会社で雇用を行なった際に、私の場合その人の人生を背負えるかどうかで判断をします。
雇うことには大きな責任が伴いますので、もちろんポテンシャルも含め「期待」して雇用しています。
だからその人は組織にいるので。

 

 

最初から「下位」になるだろう。と思って採用する人はどこにもいません。いないはず!

 

先日読了した「WORK RULES」でもラズロボックが伝えていました。
ロングテールの法則で下位の2割が会社の成長の可能性を最も秘めていると。

 

 

うまくいっているときはすべてうまく行くものです。
しかし、どこか足りていない部分、現実から目を背けるのではなく、
現実を見に行き至っていない部分を感じ、対策を取ることが必要です。

 

下位2割は本当に能力が足りなくて下位に甘んじているのでしょうか。
それとも環境要因がそうさせてしまっているのか。
おそらく答えは様々なパターンがあると思います。

 

 

簡単に割り切って「人」という大切な財産を捨ててしまうことほど愚かなことはないと思います。

 

成長させられなかったのは誰のせい?自分だよね!とすべての人に思って欲しい。
どんな人にも得手不得手はある。
不得手な状況から本人が納得できる働き方を実行するために
組織として何ができるのかは常々考えなければならないことだと思います。

 

どんな人でも輝く場所があって、活躍できる環境があると信じています。
「ヒト・モノ・カネ」ではなく「ヒト・ヒト・ヒト」として事業を捉えています。

 

可能性は無限なので!!!!

前の記事次の記事
記事一覧